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さっき、一度入ってきた。

私は答える。父は黙っている。

いい匂いだな。なんかすごくいい匂いだだよな。

兄が思いっきり空気を吸い込む。

父は、おー、タクヤは良さがわかるか。さすがたっくんだなあ香港志蓮淨苑~。と幼い頃の呼び名で呼んた。

よし、たっくんにも挽きたてコーヒーを入れてしんぜよう。

笑い声がコーヒーの香りのようにふんわり広がった。アルファーもいたらいいのに、メグが思ったところに母が入ってきた。

コーヒー入ったの?

あ、母さん、ちょうど入ったよ。ほら。どうぞ願景村人生課程

あ、タクちゃん、ありがとう。

四人でテーブルを囲んだ。肩がこったように首を回す母はを見て、母さん、肩こってるんだ、とすぐ母の後ろに周り、兄は肩を揉み出した。

ほんとにタクちゃんは気が利くわ、

これでアツシが帰ったら家族が揃うな。

父がぼそりと言った。母の顔が一瞬険しくなった褥瘡